公務員は大学院卒だと給与が多い？違いは？気になる給与の差！

公務員と言えば景気に左右されることなく、安定した雇用と給与が魅力です。

根強い人気の公務員ですが、大学院卒や学部卒などによって給与の差はうまれるのでしょうか？

民間企業との差や年齢での差など、公務員の給与について調べました。

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大学院卒と学部卒では公務員の給与に違いはあるのか

A：大学院卒と学部卒では、初任給の他に出世のスピードや採用に有利など違いはあるのでしょうか？大学院卒で公務員になるか学部卒で公務員になるか迷っています。

Q：上級職では在学年限も関わりありますが、地方公務員の場合は、大学院卒業であっても給与にも昇進にも関係ありません。大学院卒の初任給と学部卒で３年目が同程度の給与額になります。スタート時の給与は高いですが、学生でいた期間は学費がかかります。学部卒であればその２年の間に５５０万円程収入を得る事が出来るでしょう。その差をどう考えるかはあなた次第でしょう。２０～３０代のうちは大学院卒か学部卒の大きな違いはないでしょう。出世に関わるのは４０歳前後になってからで、そこからが勝負です。

大学院卒などの学歴によって公務員の給与に差は出るの？

学歴別の平均給与額は以下の通りです。
中　学　卒：418,000円
高　校　卒：419,000円
短　大　卒：398,000円
大　学　卒：401,000円
大学院卒等：263,000円

大学院卒等の平均給与額が低いのはもととなったデータのこのカテゴリーに20代しかいなかったためです。そのため正確な平均額とは言えませんが、おおむね中学卒業～大学卒業までは大きな差がないのが分かります。大学院卒等以外のカテゴリーは20代～50代のデータから平均をだしているので、給与に学歴はあまり関係がないことが分かります。それでも、年代が上がるにつれて中学卒に比べると大学卒の方が平均給与の上昇率が上がります。

ちなみに、年代別に平均給与額は10万円程度の差が出てくる様です。
20代：20万円前後
30代：30万円前後
40代：40万円前後
50代：50万円前後

学歴を視点してみると、年代別での学歴による差は大きくありません。しかし、40代以降になると大学卒の給与が上昇し、中学卒～短大卒までの給与が平均を上回ることはないことが分かりました。

公務員の給与の差！大学院卒など学歴の差や民間企業との差は？

20～30代の公務員の平均年収は？
平均年収は約390万円です。思ったより低いと思われるでしょうが、公務員には色々な職種があり、雇用形態も様々です。公務員試験に合格して正規で働く以外に、アルバイトなどの非正規も含まれています。

大卒以上と大卒未満で平均年収の差は？
公務員は公務員試験という入り口で既にコースが分かれており、職種も異なってくるためその後の年収が変わります。若い世代では学歴では差が出にくいといわれていますが、大卒以上と大卒未満では平均年収の差は40万円程度というデータもあります。

公務員と民間企業との年収の差は？
民間企業では大手企業に勤めている場合は高収入を得ている人が多いので、特に勤続年数の少ない20代では差が出やすくなります。民間企業では成果で年収が決まりますが、公務員は成果に左右されず年齢や勤続年数が関係します。若い世代のうちは差が出てしまうかもしれませんが、公務員の場合は50代くらいまで務めると民間企業と比較しても差はなくなります。公務員の場合は、リストラや突然給与カットされる心配もありません。

国家公務員の給与はキャリアとノンキャリアで違いがあるの？

国家公務員総合職…いわゆる官僚と呼ばれる人とその他の一般公務員の初任給はどれほど違うのでしょうか？

＜総合職＞
大学院卒：203,000～240,000円
大学卒程度：181,000～214,000円
＜一般職＞
大学卒程度：172,000～203,000円
高卒：140,000～165,000円

平成23年に調査された金額ですが、一般企業と比べても大きな差がないことが分かりました。金額に差があるのは、地域手当が支給されない地域で採用になったかどうかの違いによるものです。

国家公務員一種の官僚と呼ばれる人たちは、その激務な仕事内容に対して給与面から見るとあまり高待遇とは言えないでしょう。しかし、勤続年数が長く役職につければ生涯年収の金額も期待できます。ただし、キャリア官僚以外の一般的な国家公務員の場合は、それほど高い給与や年収とは言えないでしょう。

公務員は給与が高いと思われているのはどうして？

公務員の給与は民間企業と比べて極端に高い訳ではないのに、どうして公務員の給与は高いと言われているのでしょうか？

民間企業では不況や成績不振で賃金カットも当たり前ですが、公務員の給与は一度決まってしまえば、不況でも基本的には下がることはありません。労働者派遣法が出来てからは正規雇用が減り、派遣労働者は低賃金で働かざるを得なくなりました。同じように働いているのに、雇用環境に差が出てしまうのでどうしても他の人と比べてしまいます。そんな時に比べる相手となるのが公務員なのです。リストラにあったり派遣でその日暮らしを強いられている人にとっては、安定している公務員の給与が高いと思われるのも仕方がないでしょう。

公務員の最大のメリットは「安定」ですが給与は高いと言えなく、公務員の中でも一部の人だけが高収入を得て公務員の平均年収を上げているのも現実です。それほど、日本全体のサラリーマンの年収が低いということになります。