子供の保険証を忘れたらどうなる？治療費を返還してもらうには

子供の急な病気や怪我で急いで病院へ行ったけど慌てていて保険証を忘れてしまった！という経験ありませんか？

行きつけの病院だと「次回持ってきて」と言われるだけで保険適用としてくれることもあるようですが、初めての病院の場合はどうなるのでしょうか？

保険証を忘れた場合の対応について調べてみました。

スポンサーリンク

スポンサーリンク

子供の保険証を忘れた場合の治療費はどうなるの？戻ってくる？

いつも行っているかかりつけの病院だったら「次回見せてください」と言われるだけで、保険適用の金額で済むことが多いでしょう。しかし、子供には急なケガや病気がつきものですから、必ずかかりつけの病院に行けるとは限りません。初めて行く病院や旅先で保険証を持っていない場合は、実費請求が一般的でしょう。

近くの初めて行く病院の場合、後日早めに保険証を提示するとその場で清算してもらうことが可能です。しかし、旅先などでは後日保険証を提示しに行くことが難しい場合もあります。そういう時は『療養費の申請』という手続きを行いましょう。領収書と一緒に加入している保険者に申請すると、原則７割分が戻ってきます。

保険証がない場合は、自由診療となりますので医療機関は診察代を自由に決めることが出来ます。そのため、保険証なしで支払った金額と保険者が計算した金額に相違があることもあり、支払った分の７割分が正確に戻ってくるとは限りません。逆に、良心的な病院で低めに計算してくれていた場合は支払った７割以上が戻ってくることもあります。しかし、７割に満たないこともあるので注意が必要です。

子供の保険証を忘れた！とならないように準備しましょう

子供の急なケガや病気で慌ててしまうこともあるでしょう。急いで病院に向かったけど保険証を忘れて焦ることがないようにしたいものです。最近ではカード型の保険証も増えているので、いつもお財布に入れておくとか、すぐに取り出せる場所に収納するようにしましょう。病院についてからも受付で保険証と診察券などを提出しますが、ここでもサッと取り出しやすいように準備していくと良いでしょう。

また、乳児医療証がある家庭は一緒に提出するのを忘れないようにしてください。保険証や乳児医療証を忘れてしまうと、控除前の全額負担となってしまいます。後日申請すれば返還してもらえますが、時間がかかる事もあります。また保険適用で支払うべき金額と返還金額が一致するとは限らず余計な出費になることもあります。小児科に行く前には必ず保険証や乳児医療証を忘れていないかチェックしましょう。

忘れたわけじゃないけど…子供の保険証が手元になくても受診可能？

保険証を忘れた場合や、今手元に保険証がない状況の時もあるでしょう。保険証がない場合は、治療費を全額支払いすることになります。後日受診した病院に保険証を持っていければ、差額分を返還してくれるでしょう。保険証は初診時の他に、月をまたいだ場合も提示が必要です。基本的には同月内であれば再度提示しなくても構いません。

初診時に保険証を持っていくのは常識ですが、他にも持参した方が良いものがあります。

• 公費医療受給者証
• 母子手帳
• 予防接種券、助成兼（予防接種時）
• お薬手帳

全て使用する訳ではありませんが、いざという時にないと困る事があります。特に母子手帳は子供の定期検査の内容や結果、予防接種の種類などを思い出すのにも役に立ちます。

保険証の紛失や保険証を忘れた場合はどうなるの？

保険証を紛失したとき、忘れた時、自己負担で医療費を立て替えした時はどうなるのでしょうか？

保険証を紛失したときは速やかに会社に報告して『被保険者再交付申請書』を事業所経由で提出してください。また、合わせて最寄りの警察へ紛失届も提出しましょう。

保険証を持っていない時に医療費を現金で支払った場合は、後日保険給付分の現金が還付されます。支給額は診療報酬点数に基づき計算した金額から自己負担分を差し引いた金額となりますので、病院で支払った金額の７割分と健康保険組合が計算した７割分の金額に相違している場合があります。

保険証がない時に病院を受診した場合や海外で診療を受けたり、治療用装具を購入した場合は、医療費の立て替えをすることになります。いったん自己負担で支払いする事になりますが、その後健康保険組合が現金で支給することになります。

なお、健康保険は、保険証を提示すれば３割の自己負担分が費用となります。ちなみにすべての人が３割負担ではなく、小学校就学前の乳幼児では２割負担、７０歳以上の高齢受給者は２～３割負担となります。

保険証を忘れて全額負担した治療費はどうなるの？

【自由診療】
健康保険証を使わないで診察をうける場合は、診察に対する料金が決まっている保険診療ではなく、料金を医療機関が自由に決められる自由診療を受けることになります。自由診療を受けると、医療費の全額負担をすることになります。また、健康保険で定められた以上の高額な金額を支払わなくてはいけない事もあるでしょう。自由診療を受けて立て替えした場合に健康保険から医療費として還付されるのは、自由診療を受けた時と同じ内容の診療を健康保険で受けた場合の決まった金額となります。自由診療で健康保険適用と仮定した金額を請求され支払っていた場合は大きな差異は生まれませんが、病院の言い値で規定外の料金を支払っている場合は高額であっても健康保険では負担出来ないのです。

【療養費払い】
一般的に、健康保険証を使って受診した場合、皆さんは一部の負担額を支払います。残りの医療費は医療機関から請求された残りの額を健康保険組合が負担します。しかし、保険証を忘れたり持っていない時に病院を受診する場合もあるでしょう。そういう時は皆さんは自分で全額を負担し、後で健康保険組合に申請することで差額を返還してもらえる『療養費払い』という制度があります。保険医療機関以外において診療を受けた場合に病む負えない事情があると認めた場合や療養の給付を行うことが困難であると認めた時など、要件に該当している場合に限り受けられるものです。