月と太陽は地球からどのくらい離れている?そんな雑学を特集!
月と太陽と地球・・・この3つには密接な関係があることはご存じのことでしょう。
でも地球から月や太陽への距離はどのくらいあるのか、そしてその距離が変化している理由については詳しく知らない人が多いのではないでしょうか?
月と太陽と地球について知っておいてもらいたい情報を特集しました!
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地球から見た月と太陽・・・動いているのはどっち?
地球から太陽を見ると、太陽が動いているように見えますよね。でも実は、動いているのは太陽ではなく月の方なのです。
地球は、北極の真上から見たときに反時計回りに、一日につき一回転しています。これを自転と呼びます。
地球が太陽の周りを回りながら自身も回転することで、太陽の光が当たる部分は少しずつ動いていきます。このため、太陽は東から昇り、西に沈んでいくように見えます。
また、月は地球が太陽のまわりを回っているように、地球のまわりを回っています。
みなさんも月はよく目にすると思いますが、夜空で一番明るい星ですね。
月は、太陽の光を受けて光っています。ですが、月が地球のまわりを回っていますから、こちらから見る角度によって月が丸く見えたり、欠けて見えたりします。
月が太陽を隠すことを「日食」といいます。
日食は、太陽、月、地球の順に直線に並ぶと起きる、珍しい現象です。
日食には、太陽が全体的に隠れてしまう「皆既日食」と、太陽の一部分が隠れてしまう「部分日食」、太陽の中心だけをつきが隠し、周りだけが見える「金環日食」の三種類があります。
太陽の周りに広がっているのは、太陽をとりまくコロナというものです。
地球から月、地球から太陽の距離が変化する理由とは?
なぜ月のサイズが変わるのか
月が地球のまわりを回ることを「公転」といいますが、この公転軌道、回るルートは完全な円形ではないのです。月の公転軌道だけでなく、地球が太陽のまわりを回る公転軌道もまた、完全な円形ではありません。
地球も月も、細く長い楕円を描いて回っています。
このせいで、地球から月、地球から太陽の距離は常に変化します。
例えば、月が地球に一番近くなったときの距離は、約350,000kmです。また、一番遠いときの距離は約400,000kmで、約50,000kmの差が生じます。このとき、地球から見た月の大きさは、直径が約一割程度異なります。
このため、地球に近い位置にあるときに日食が起こると、月は大きく見えるため太陽をすべて隠してしまい、「皆既日食」が発生します。
また、月がより遠い位置にあればあるほど月は小さく見えるため、月が太陽に重なったとき太陽のほうが大きくなり、「金環日食」となるのです。
月の大きさは、月が地球に近い時、遠い時でそれぞれデジカメで撮影し見比べてみると、その違いがよくわかります。
地球から月や太陽へ歩いていくとすると何時間かかる?
太陽まで歩くと何時間かかるのか
地球と太陽の間の距離は1億4,960万kmです。
赤道の距離が約40,000kmですから、赤道を3,700周もできることになります。途方もない距離ですよね。人間は約4km~5km/h程度の速さで歩きます。
つまり、「1億4,960万km÷4km/h」で、歩くと太陽まで歩くと3,740万時間程度かかることがわかります。
これを日に換算すると、「3,740万時間÷24時間」で155万8,333日となります。
更に何年かかるのか計算してみましょう。4年に1度のうるう年も計算に入れて、一年を365.25日で計算すると「155万8,333日÷365.25日」となり、歩いて太陽まで行くのには4,266.4年かかることがわかります。
歩くより早い自転車でも12km/hほどですから、これでもかなり時間がかかります。
月まで歩くと何時間かかるのか
月と地球の距離は太陽までの距離より短く、38万4,400kmです。
太陽のときと同様に人間が歩くスピードを4km/hと考えて計算すると、「38万4,400km÷4km/h」で、9万6,100時間となります。
先ほどと同様に日、年にそれぞれ換算すると、「4,004日」「10.96年」ということになります。これだと歩けてしまいそうな気もしますが、やはり24時間歩き続けることは難しいので、1日8時間歩くとすると「32.8年」かかる計算となります。
「潮汐」は地球にどんな影響を与えているの?
潮の満ち引きとの関係
海面の水位の高さは、おおよそ半日ごとに、ゆっくり上がったり下がったりと変化します。
このことを「潮汐」と呼びます。
月は地球に引力を及ぼしています。この引力が潮汐の主な原因と考えられています。地球が月と地球の共通の重心のまわりを回ることで発生する遠心力をあわせたものを「起潮力」と呼びます。
同様の原因で、地球と太陽の間にも貴重力が発生します。
地球は一日に一周自転をします。このため、ほとんどの場所で満潮と干潮が発生します。
また、月が地球の周りを公転するのに一ヶ月かかりますので、これにより満潮と干潮の時間は毎日、約五十分程度遅れていきます。
更には満潮の時と干潮の時の潮位や、その差も日々少しずつ変化しています。
大潮と小潮とは何か
地球から見た時に太陽、月がまっすぐ並ぶ時、月と太陽によって発生する起潮力の向きが同じになります。このため、一日の満潮のときと干潮のときで潮位の差がかなり大きくなり、このことを「大潮」と呼びます。
逆に、月と太陽が直線に対してずれている際には起潮力の向きも90度ずれるため、互いの起潮力を相殺します。このため、満潮時と干潮時の潮位の差は最も小さくなり、このことを「小潮」と呼びます。
大潮と小潮の時期は、新月から数えて次の新月までに、大体2回ずつ発生します。
新月と満月の頃に大潮となり、上弦の月、下弦の月の頃に小潮となるのです。
地球温暖化ではなく、実は地球寒冷化が進んでいる?
■太陽と地震・噴火の関わり
地球惑星科学の権威である東京工業大学・地球生命研究所の円山茂徳教授は、次のように説明されています。
「太陽には黒点と呼ばれる、他の部分に比べて黒く、温度が低い部分があります。この黒点の数は極大期から、次の極大期になるまでの期間が、今までは約11年ほどとされていました。ですが、前回の周期が2001年から12年経過した2013年時点でも最盛期には到達していません。
黒点の数が少ない、これはつまり、太陽から発せられるエネルギーが減少していると考えられます。
地球上では温暖化が進んでいると言われていますが、実のところ、寒冷化へと進んでいると考えられます。」
その結果、今年はヨーロッパで低い温度が続き、日本では寒さと暖かさの差がかなりはっきりしています。夏はいつもより暑く、冬はいつもより寒く、雪の量も増える傾向にあります。
太陽の活動が低下すると、地球の表面上の気候だけに留まらず、地球の内側にある地殻の活動や火山のうごきにまで影響を及ぼすのです。
宇宙線とは、高いエネルギーの放射線のことです。炭酸飲料などに照射すると、炭酸が気化し、発泡してしまうほどです。
同じように、地中の活断層と活断層の間にある水分や、火山内部にあるマグマが宇宙線にさらされるとその水分などが気化してしまい、そして膨張し、結果活発になるため、大きな地震や大噴火が多く発生する結果となります。
太陽の動きが低下することで、地震、噴火などの災害を誘発することとなるのです。