ステロイドにはどんな副作用が？プレドニンの場合は・・

ステロイド薬って副作用があると聞くけど、具体的にはどんな副作用があるの？

ステロイド薬としてよく処方されるプレドニンはどんな薬？

ステロイド薬「プレドニン」の副作用についてまとめてみました。

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ステロイドには副作用があるけれどよく処方される「プレドニン」

「プレドニン」は、患部の炎症を鎮める強い効果をもつ薬で、そのほかにも、たくさんの作用があることから、いろいろな病の治療に使用されています。ですが、とても強い薬ですので、使用量や使用期間をしっかり決めて医師の指示通りにしなくてはいけません。自己判断をすると、大きな副作用の影響を受けることになります。

「副腎皮質ホルモン」
これは副腎という臓器の外側の部分から分泌されるホルモンです。「ステロイド・ホルモン」とも呼ばれ、いのちや健やかな体を保つために必要な物質です。この物質には、炎症をおこす原因に働きかけ、強い力で炎症を抑える作用、血管の壁をち密にして出血を防ぐ止血作用、病気や外傷など人体に加わったストレスに対する抵抗力を増す作用などがあります。

副腎皮質ホルモン剤は、ほかの薬では効かない症状の重い場合に使われるケースがほとんどです。その場合でも、あくまでも病気の症状を一時的に抑える目的で病気そのものを治すものではありません。また、アジソン病、下垂体機能低下症、急性副腎不全などは副腎皮質ホルモンの欠乏によっておこる病気なので、副腎皮質ホルモンをおぎなう目的で使用されることがあります。

ステロイド薬プレドニンを処方される時に注意することは？

「診察」

〇持病・アレルギーのある人は先生に必ず伝えること。
〇水疱瘡やはしかにかかった経験のない人は先生に伝えること。
〇現在他に使用している薬があれば必ず、お薬手帳を提出し先生に確認してもらう事。
〇長期にわたる治療になる場合には、副作用や使用方法の注意事項をしっかり聞きましょう。

「プレドニンの使用を注意する必要のある人」

病によってはプレドニンを使用することで今の状態を悪くさせることがあります。また、どうしてもプレドニンが必要な時は慎重に使用していきます。

• 感染症（有効な抗菌薬がない、全身の真菌症、結核、単純疱疹性角膜炎など）
• 肝炎ウイルスをもっている人
• 水痘・麻しん（はしか）の既往がなく またワクチンを受けていない人
• 胃潰瘍
• 精神の病気
• 緑内障、白内障
• 血圧が高い人
• 電解質異常
• 手術をした後
• 血栓症
• 心臓病
• 糖尿病
• 骨粗鬆症

以上の人は、医師が必要だと判断した時、副作用に注意しながら使用することもあります。

「飲み合わせ・食べ合わせ」

抗けいれん薬のフェノバルビタールやフェニトイン、結核の薬のリファンピシンなどと併用すると、この薬の効きめが弱くなるかもしれません。血液の凝固を阻止する薬のワルファリン、アスピリンなどは互いに影響を及ぼしあう可能性があります。またプレドニンを長い期間の服用、使用量が多い、あるいは薬をやめて半年たっていない人は「生ワクチン」の接種を控えます。

ステロイドの副作用、プレドニンの代表的な副作用とは？

ステロイドの副作用として有名なのが「ムーンフェイス」です。

ムーンフェイスは例え太っていなくても、顔だけがアンパンマンのように丸くなってしまう副作用です。ステロイド薬を投与して、血液の中に入ると、インスリンというホルモンにも作用してしまいます。

インスリンは普段、適量に放出されることで、血液中の糖分をうまい具合にコントロールしてくれています。しかし、ステロイドが全身にいきわたると、せっかくインスリンが出ていても、体がなかなか反応しないため、血液中に糖分が余りやすくなる。その余ったエネルギーが、脂肪として体につきやすくなるんですね。

顔というのはどうしても注目されやすいですし、隠したくてもなかなか隠せませんから、本当に困りますよね。一時の問題だと思います。でもステロイドを辞めることが出来ない私達にとっては、本当に辛い問題。

ステロイド薬「プレドニン」でこんな重篤な副作用もある？

〇心筋梗塞（しんきんこうそく）

動脈硬化の進行で血栓ができ血管中を流れていった結果、心臓の動脈をつまらせてしまいます。心臓の動脈が詰まると、心筋が壊死してしまい、素早い治療をしないと、死に至る病です。胸が締め付けられる感じや急激な胸の痛みを感じたり、呼吸困難に陥る。

〇気分変調障害（きぶんへんちょうしょうがい）

慢性のうつ病です。疲れと抑うつを感じる、食欲の減退または増加、不眠または過眠、疲れやすく集中力、思考力、判断力なども低下する。自信も自尊心もぐらつき、絶望を感じる。

〇骨粗鬆症（こつそそうしょう）

骨がもろくなり、骨が折れやすい、手足がズキズキ痛む、腰の骨が曲がってくる。

〇脳梗塞（のうこうそく）

片方の身体が麻痺する、しびれを感じたりうまく言葉を話せなくなり、頭痛がひどくなったりする。

〇消化性潰瘍（しょうかせいかいよう）

胃酸が要因となって生じる潰瘍。胃や十二指腸（じゅうにしちょう）の粘膜、さらに深いところまでが傷いた状態になる症状

〇糖尿病（とうにょうびょう）
頻繁に尿意を感じたり、のどや口の中が渇く。体がだるく、目がかすんだりする

〇動脈瘤（どうみゃくりゅう）
自覚症状はない。動脈は酸素を多く含んだ血液を、脳や肝臓といった臓器、筋肉や皮膚といった組織に送る役割をしています。動脈瘤とはその動脈が風船のように膨らんでしまうことを言います。

プレドニンでこんな副作用が出たら医師に相談を

代表的な副作用が「消化不良」です。

胃痛がして胃がムカムカする自覚症状があります。また、時々感じる副作用は、視力がおちたり、目が霞む、口やのどがよく渇く。頻繁に尿意を感じたり、食欲が増し体重にも影響し始める、不眠や身体の倦怠感が抜けないなどがあります。

そしてまれにですが、皮膚に発疹がでたり、子供の発育不良や、皮膚のバリア機能が低下したりします。このような、症状を感じた時には一旦薬を飲むことをやめて、担当の先生に報告するようにしましょう。また、大きな副作用の兆しで、胃やお腹、背中に激痛が走ったり、眩暈や高熱、呼吸困難、体の麻痺やしびれが出ることもあります。この時は直ちに、病院へかかるようにしてください。